安田まゆみの元気が出るお金の相談所公式ブログ

認知症の方の金融資産が200兆円を超える!

前回「認知症になると預貯金が最悪、凍結されますよ~」というお話をしましたが、今回もそれに関連したお話です。

第一生命経済研究所の試算によると、2017年度末の時点で、認知症高齢者が保有する金融資産は「143兆円」。
2030年には、「215兆円」になるというのです。

これは大変な数字なんですけれども、ピンとこない人も多いかもしれません。
「それがどうしたの?」って。
ちょっと説明しますね。

政府の統計(総務省の「全国消費実態調査」)でも明らかなように、日本の家計の金融資産の多くは、高齢者がお持ちなんです。

2030年には日本の総人口は約1億1,912万人と減少すると予測されています。その内の31.1%にあたる約3,715万人が65歳以上の高齢者となります。つまり、3人に一人が65歳の高齢者となるのです。
その前には、2025年には「団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる」ので、それに伴って、認知症の患者さんも増えるだろうと言われています。

厚生労働省発表では、2012年の認知症高齢者が462万人。その予備軍といわれるMCI(軽度認知障害)と合わせると約900万人。
それが2025年には認知症730万人、MCI584万人となり、合わせて1300万人を超えると予想されています。
つまり65歳以上の3人に一人が、認知症かその予備軍となるということなんです。

若い人は実感わかないかもしれません。
でも、50歳を過ぎれば、自分の親や親せき、友達の家族に認知症の方がいるという状況は、
当たり前になりつつあるのではないですか?

70代80代になれば、認知症の発症リスクはもっと高まります。
その年代の人は金融資産をかなりお持ちで、さらに、その年代層の人口が増えるわけですから、200兆を超える!という試算になったわけです。

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最近のご相談に、株の売買取り引きが大好きなシングルの叔母さんがいるのだけれども、最近、まだらぼけ状態になってきている。どうしたらよいだろうか。というお悩みがありました。

前回、認知症になると最悪、銀行などの預貯金口座が凍結されちゃいますよ~と言いました。
凍結まで行かなくても、生年月日や住所などが答えられない状態では、口座からの引き出しができないということもあるのだともお伝えしました。

それと同じように、証券会社を通じて、株や投資信託の金融資産をお持ちで、取引を楽しんでいた方が認知症になってしまうと、売買ができなくなります。
証券会社によっては、本人の同意や意向があれば、家族が売却等をサポートすることを認める仕組みを作っているところもありますが、本人の意思確認ができないような状況になってからでは、その仕組みを利用できないかもしれません。

成年後見人を家庭裁判所に申し立てて選任してもらうまでは、しばらくは動かせない状態になります。それによって、儲けのチャンスを失うかもしれませんし、損をしてしまうこともあります。
後見人が選任されれば、新規の購入はできませんが、売却はできるようになります。
損してもリカバリーができなくなるんです。
前回もお伝えしたように、後見人が選任された場合には、売却したお金は後見人の管理下に置かれますから、家族が望むような本人のためのお金の使い方はできなくなる可能性は大です。

2030年まで、あとたった11年。
皆さんの周りで、そのようなことが頻発するかもしれません。

老後は、自分の好きなことをやって、楽しみましょう。
高齢者の親やご親戚のいる方は、早めに対策をして、判断能力の低下するぎりぎりまで、本人の稼いできたお金を株の取引で楽しめるよう、サポートしてあげてくださいね。
そのためにも民事信託などで、早めの対策をすることが大事だと思います。
ご相談は、いつでも承りますよ~。

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