安田まゆみの元気が出るお金の相談所公式ブログ

障がいがあるお子さんの「親亡き後」に役立つ「信託」

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今日は、「信託」のお話です。
先日、障がいをお持ちのお子さんのAさんご夫婦に「信託」の説明をしました。

信託の仕組みを作るお手伝いやアドバイスをすることが多くなってきた今年は、障がいをお持ちのご家族へ家族信託をご説明するような相談も増えてきました。


◆親の亡き後、障がいのある子の世話は誰がする?

障がいのあるお子さんをお持ちの方の多くは、自分たち亡き後、お子さんの暮らしをどのように支えていったらよいのか、不安を抱えていらっしゃいます。

お子さんに兄弟姉妹がいたとしても、兄弟姉妹にすべての世話を託すのは酷です。


弟さんが障がい者だという方に、以前お会いしたときのこと、
「子供のころ、親は弟の面倒ばかりみていると感じていました。
どこかに遊びに行きたくても、弟がいるから無理、ということも多くてね。
小さいときはなぜ、僕が我慢しなくちゃならないんだ、って思ったりしましたね。
子供ごごろにも、親が大変だってわかっていたので、口に出しては言えませんでしたけど...」
と話してくださいました。

そして、大人になった今は、親の気持ちが少しは理解できるようになったとも言っていらっしゃいました。

また、障がいをお持ちのお姉さんのいる方は、
「祖父母も一緒に暮らしていたので、姉のために我慢していたという記憶はないですね」
と。


確かに、いろいろなご家族がいらっしゃいます。
家族構成や年齢によって、障がいをお持ちのお子さんの兄弟姉妹の受け取り方もさまざまだとは思いますが、親御さんたちは、障がいのあるお子さんの兄弟姉妹たちに、多かれ少なかれ、我慢をさせているのではないかと、心のどこかで気にかけているのです。


ですから、自分たち亡き後に、障がいがあるお子さんが安心して暮らせる状況をどのように作っていけばよいのかを悩まれます。
他の子供に経済的な負担がかからないようにしたいと思うわけです。


今回のご相談者のAさんは、普通の会社員。
自分たちの老後資金も確保しなければなりません。

自分たち親が亡き後に、障がいをお持ちのお子さんが、生活に困らないような財産を残しておくのは、かなり厳しい状況です。

お子さんは他にもいらっしゃり、お子さんには平等に財産を残したい、という思いもお持ちです。

親の亡き後のことを、兄弟姉妹に全く託さないのは難しいとしても、経済的な負担はかけたくない。

こんなお気持ちでいらっしゃいました。


◆「信託」は、障がいを持つ子へ、財産を確実に残す方法のひとつ

ご両親のお気持ちを考えて、私は、生命保険を上手に使った、「生命保険信託」についてご説明しました。

生命保険信託とは、こんな方法です。
例えば、父親が亡くなったときに保険金が下りるという契約の場合で、説明しますね。

当初の契約は、父親が亡くなった保険金の受取人は母親とします。
そして、契約が成立後に、父親は、命保険会社が指定する信託会社と死亡保険金の使い方を限定する契約を結び、受取人を信託会社に変えます。

父親が亡くなり保険金が信託会社に振り込まれると、そのお金は「信託財産」となり、信託会社は、あらかじめ取り決めたとおりに、必要なところにお金を支払ったりしていきます。


例えば、

・「障がいのあるお子さんが暮らしている施設の生活費」「施設から特別な請求があった場合の支払い」は、基本的にすべて、死亡保険金から支払ってよい

・施設にいるお子さんからの請求があった場合は、兄弟姉妹の指示のもとに支払ってよい

・障がいのある子が死亡した場合、残りは他の兄弟姉妹で平等に分ける

というように、死亡保険金の使い方を限定的に決めていくのです。

こうしておけば、親の望み通りに、お金がスムーズに動くので、兄弟姉妹に過度な負担をかけずにすみます。


障がいのあるお子さんをお持ちの方は、親が亡き後のわが子に暮らしに不安を感じている方が多いと思います。

今日お話しした、生命保険を活用した信託をはじめ、他にも信託を使うやり方はいろいろとあります。

どの方法がよいかは、ケース・バイ・ケース。

ご家庭の家族構成や経済状況などから考えていく必要がありますので、私にご相談いただければ、他の方法もあわせてアドバイスができます。

ご相談にいらした、Aさんご夫婦も、これからお二人でじっくりと話し合うでしょう。

もちろん、求められれば、引き続きサポートをしていこうと思っています。
「生命保険信託」は便利ではありますが、信託会社との契約には、私のようなプロが立ち会ったほうがよいと思うからです。


お金は、愛情を形にして残すことができる『ツール』です。
そして、ツールにはいろいろな活用方法があります。

ですから、これからも、お金というツールの上手な活用方法を、ご相談者の気持ちに寄り添ってアドバイスしていきますよ。
お金に関して、漠然とした不安を抱えている方は、早め早めに、手を打って、安心してくださいね。

心配しているだけでは何も変わりませんからね(^_-)-☆


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