安田まゆみの元気が出るお金の相談所公式ブログ

親のラストステージに寄り添うときの心構え

a0002_003885.jpg親に介護が必要になったときや、一人暮らしの親を引き取ることにしたときに、お金のことで私のところにご相談にいらっしゃる方が、時々、こんなことをおっしゃいます。

「父が亡くなり、一人暮らしになった母に、自分たちとの同居をすすめても、私一人で大丈夫だからと言い張って困っています」

「母が、父が認知症になったのは自分のせいだから、最後まで自分で面倒をみると言うんです。私たち兄弟で分担して手伝おうと思っているんですけど、受け入れてくれません」

私の母も、転倒で骨折し、手術をしたことがあります。
術後、どう考えても、一人暮らしができる状況でないのに「子供に迷惑はかけられない」と言って、なかなか妹夫婦の家に世話になることを受け入れてもらえませんでした。


実の親というのは、どうしてこうも扱いが難しいのでしょうか(笑)。

子供の側からすれば、よかれと思って行動し、助言しているつもりなのに、ことごとく
「それはあなたたちの都合でしょう。これは私の問題なのだから、私の好きなようにやるわ。だから、放っておいてちょうだい」
と言われちゃう......。

身内だから、家族だから、遠慮なく本音をぶつけても大丈夫という甘えがあるのかもしれません。だから、お互いに、他人には言わないようなことも、ストレートにぶつけてしまいがち。
親とのこうした関係が改善されないと、介護者である子供側にストレスがたまってしまいます。愚痴を聞いてもらえる人が近くにいればよいのですが、いない場合、一人で抱え込んでしまうと「介護うつ」のようになりかねません。


では、どのように対処したらよいのでしょうか。

私は「考え方を少し変えてみましょうよ」とアドバイスしています。

確かに親の言うことにも一理あるのです。
「親自身の人生なのだから、自分で決める」というのはその通りです。
「どんな人生を選びたいか」の判断は、最終的には親自身に任せるほうがよいのです

私たち子供ができることは、親の判断を聞き、自分たち子供世代の希望と折り合いのつく範囲の提案をして、譲歩し、静観することくらいかなあ。
子供側から見たらしんどそうに見えることでも、必要以上に口や手を出さないことも大切だと思います。

親も子供のそれぞれ異なる別な人生を歩んできたのです。
身体が弱ったからといって、急に子供世代にあわせる暮らしはできません。

親の人生を尊重し見守るというのは、結構忍耐がいることです。
しかし、親の人生のラストステージに寄り添うというのは、そういうことなんだろうなあと思うのです。


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